路傍の草花に魅かれて 第12回
ヤエキンポウゲ
ニセアカシアの項でも触れたが我が家と亀田川の間は広大な空き地であり、様々な雑草が年中生い茂っている。ある時散歩をしていて雑草の中にかれんな黄色の花を見つけた。
小さく丸く八重咲きの花はそれはそれは可愛く、例によって一株我が家の庭にお越し願ったのである。一見弱々しげな見かけによらず、この植物は大変繁殖力旺盛でイチゴのようにランナーを伸ばし、2-3年のうちに一面を金色に染めて眼を楽しませてくれた。
だが花が散ってしまうと、ただのみすぼらしい雑草にしか見えない。ある秋、お袋が雑草と思ってすべて引っこ抜いてしまったのを知った時、怒るに怒れず呆然としたことを今でも思い出す。
ところでこの花の名前がどうしても分からなかった。10年近くたってようやく判明したその名は、ウマノアシガタの八重咲きタイプでおそらく栽培種が逃げ出したものであろうとのこと。ウマノアシガタではかわいそうで、別名のヤエキンポウゲがぴったりのイメージである。
(犬童伸行 医師:稜北内科小児科クリニック院長&内科消化器科医師)













